こんにちは(^_^)/
ブログをご覧いただきありがとうございます。
横浜は妙蓮寺駅(東急東横線)にて鍼灸院を営んでおります。太田と申します。
鍼灸・東洋医学で、皆さんの健康をお手伝いさせていただいております。
水曜日は横須賀にて授業をしております。(年に30コマ)
本日は陰陽の話をしました。
今日の話は、いわゆる「陰陽学説」の話ではありません。
東洋の哲学思想である「陰陽」という概念が、人のカラダにおいて、どのような応用をされているかという話です。
教科書では「人体における陰陽」とうタイトルになっています。
「陰陽学説」については、他で調べていただくとして(^^;
こちらでは、人のカラダの中で陰陽という考え方がどのように応用されているか。について書いていきたいと思います。
中国伝統医学(東洋医学)では、カラダに必要な物質として「気血津液精」が在ると考えています。
ざっくりとご説明させていただきますと、
気は、温煦(おんく)・推動(すいどう)という作用を持っています。温煦とは「カラダを温めるエネルギー」、推動とは「カラダの成長発育を促進するエネルギー」、もしくは「他の物質(血や津液)を動かすエネルギー」のことを指します。
血・津液・精は、「滋養・潤い」といった共通する作用を持っています。また、気が持つ「カラダの動きを促進するエネルギーが過剰になり過ぎないように抑制する作用(寧静)」もあります。
そして、
中国伝統医学での人体における「陰陽」は、この気もしくは、血津液精が持つ作用の方向性・大きさのことを指しています。
陽とは、「気が持つカラダを温める力、カラダの動きや成長を促進させる力の大きさを表す指標として用いられる用語」ということになります。
陰とは、「血津液精が持つ、滋潤・寧静という作用の大きさを意味する言葉」ということです。
ちょっと分かりづらいと思いますが...陰も陽も「何か固有のものを指しているということではなく」、生理物質が持つ作用の方向性とその大きさを表す言葉として応用されている。ということになります。
ちょっと違う角度から確認してみますが、気血津液精を陰陽に分けると、気が「陽」であり、血津液精が「陰」に属します。
中国伝統医学では「バランスのとれた状態(中庸)」を良い状態として捉えています。いわゆる「とがった」(何か突出した)状態は悪とされます。真ん中が良いのです。日本人にピッタリ?(笑)
「中庸」の使いどころとして最も適しているのが「陰陽」です。
「陰」の滋潤しカラダを冷やす力、
「陽」の温め、動かす力、
この2つのバランスがとれた状態、それこそが人体の健康な状態と言えます!(陰陽平衡・調和)
以上、「人体における陰陽」についてでした(^^)/
ちょっと専門的な内容でしたね。
実際にどんなことをしたら陰陽のバランスが崩れるの?
どういった症状が現れるの?
という話はまたにしたいと思います。ではまた(@^^)/~~~
妙蓮寺ゆう鍼灸院 太田